変革の時代の中高年の教育を考える
~今、意識改革の教育の好機~

吉川隆久
よしかわたかひさ

意識改革

吉川隆久
よしかわたかひさ

変革クリエイター 【企業改革・自己改革】
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提供する価値・伝えたい事

求められる「心の教育」

最近、経営者層を対象とした講演会の後、社内の中高年を対象とした研修をして欲しいとの要望が相次いだ。長く続いたリストラも一段落し、今は残っている中高年社員をどう活性化するのかに重点が移っている。
確かに中高年の社員がマイナス思考を持つかプラス思考を持つか、この差は大変大きな企業活力の差となる。それだけに中高年社員がヤル気を向上すれば、企業活性化にとって大きな力となる。今、日本を代表する大手企業からの研修テーマも意識改革や気づき等、心の教育が非常に多い。よく考えれば、明治維新において吉田松陰が行ったのは、「自分もリーダーになれる」という心の教育であった。時代が大きく変わる時は心の教育が大切なのである。そこで心の教育と中高年をベースに考えたい。

内 容

●社員再教育のポイント

 個人の能力開発のためには、時間の拡大、機会の拡大、資金援助を考える。これは社内外を含め、強制的でなく、それぞれの人と合った自主的な教育、個人が選択する教育を認めていくべきである。再教育に大切なことは、できるだけ早い内に手遅れにならない内に始めること、そして幅広く教育することである。それによって、従来の自分に無かったもの、能力に気づくことがある。色んなチャンスを与える事が必要である。
 人間は、自分が必要とされている事を意識すると、能力が開花する確率は高まる。そして存在感を満たしたいという欲求があり、中高年の存在価値を認めることが重要である。

●中年よ、大志を抱け

 これからは年令でなく、その人が本当のプロ意識を持っているか、自己管理能力があるかどうかで判断する時代になってくるだろう。若くても気力がない、自己管理できない人と、中高年でもやる気があり、自己管理できる人とどちらが大切か。その面で、これからは個人差で考えてゆく必要がある。慟く意欲と能力がある人は、できるだけ長く、本格的に働いてもらうという姿勢が大事である。
 教育は上から押し付けようとしても成果が上がるものではない。人を動かすコツは、相手が自らその気になるように仕向けることだと言われるが正にその通りで、それぞれの人が自分の仕事、人生について考え、自分を変えようと本気で考えた時に活気が出る。
 一般的に中高年の方々には、長い企業人生活の中で、自ら考えて動くということよりも、上司、周囲の人の言うことを聞いて仕事を進めてきた。従って気づきの機会は意外に少なかった。それだけに気づきのチャンスを与えると、案外変わるのでないかと思う。つまり気づかないのでなく気づくチャンスが少なかったのである。
 日本人は「期待値」を変えれば、かなりの人が「変身」できる。多くの中高年は、夢を描く能力を去勢されていた。従って夢を描けるような力の源となる教育が求められている。「気づく」という点で、気づく人と気づかない人の差はどこにあるのかと言えば、生きることに意義や価値を十分に持っている人は気づく確率は商い。感受性があり、生きていることに躍動感を持っている。意欲を持たせる事が重要である。中高年自身が人生哲学として「これまでの人生だけが人生ではない」を持つべきである。正に「中年よ大志を抱け」である。

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