提供する価値・伝えたい事
日本語が元来持っている「曖昧さ」について私たちに提示していただける、ユニークで楽しい講演です。
「正しい日本語とはべつになくて、皆さんの頭の中にある日本語が一番正しいのです。」
内 容
僕は外国で日本語を教えたりしています。アメリカや中国やベトナムやシンガポールなどで。
でも外国語は全然わかりません。日本語は音がとてもやさしい、話すのはやさしいです。でも書くのはむずかしい。
1階、2階、3階と漢字で書いても読むときは いっかい にかい さんがい。さんかいか さんがいかどちらでしょう? 1分、2分、3分、4分とあるが3分は ふんかぷんか 1杯、2杯、3杯は 1ぱい、2はい、3ばい・・・。
アメリカ人はどうして1月から12月を違う言葉で言うのでしょう。スペルを覚えるだけで大変なのに。日本のように1〜12月を使えばいいのに。
(演台の前に立ち)私は今どこにいますか? 机の前ですね?
(演台の後ろへ回って)私は今どこにいますか? やはり、机の前ですね。
「ちょっと前」って過去のことでしょう。前って過去のことっておかしくないでしょうか。
サッカーでゴールを守っている川口、ボールを右へシュートしたロナウド、川口は左へとんだのか右へとんだのか。左へとんだと言えばバカに思えるけどNHKのアナウンサーはどう言うのでしょう?
日本語は曖昧です。
今の若者言葉についても、言葉がみだれていると嘆くのではなくて、言葉が変化しているんだと感じることもいいのではないでしょうか。
言葉は時代と共に変化するものだから、気持ちに一番そぐう言葉で話せばいい。
それが一番美しい日本語だと思う。
ただ、語彙が豊かな方がキメの細かい表現ができるようになります。
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