提供する価値・伝えたい事
どんなに評判のいい塾であっても、塾のいいなりになるのはほめられたことではない。基本コースだけのつもりでも、「補助教材のお知らせ」、「夏期講習の日程」、「A中学対象の特別講座」などと、次から次へと塾からプリントが回ってくるし、成績不振で個人相談にいけば、個別指導や家庭教師の併用を勧められることもある。受身のまま、いわれる通りにしていてはキリがない。親の方も賢くなって、上手に塾を利用したい。
内 容
塾の賢い利用法あれこれ
1.大手の進学塾には、無料会員制度を設けているところもある。入会するには、こちらの情報をある程度提供する必要があるが、無料で毎月情報誌を送ってくれるし、勉強会などで最新の情報も手に入る。時に勧誘の電話がかかってくることもあるが、きちんと断れば特に問題もない。自分の役に立つものなら、ぜひ利用したい。
2.塾の説明会に出席すると、最新の入試情報がまとめられた小冊子や、電話帳のように分厚い入試問題集が配布されることが多い。こちらの住所・名前などをきかれない説明会もあるし、名の通った塾なら、住所・名前を書いてきたからといってその後しつこい勧誘を受けるわけでもない。各塾の説明会には積極的に参加して、有用な情報とともに貴重な資料を入手したい。
3.進学塾でも、週1回とか月1回という比較的負担の少ない「お試し」コースを設定しているところがある。そのようなコースに在籍すれば、月に数千円程度の月謝を負担するだけで一応その塾の塾生扱いになり、平常コースや夏期講習のテキストをすべて購入できる場合がある。市販の問題集は、特に低学年では、教科書準拠のものか漢字や計算プリントのようなものがほとんどで、「実カテスト」になるような手頃なレペルのものがなかなか見つからない。そのようなときに進学塾のテキストを購入して、家で少しずつ勉強するのもお勧めだ。
4.月謝が自動引き落としになっている塾が多く、平常授業の費用以外にも、夏期講習費やテキスト代、模擬テスト代などが当然のごと<引き落とされてしまう。しかしながら、夏期講習や冬期講習などについては、こちらから前もって出席しない旨を申し出ておけば、いったん引き落とされた費用とその後の月謝とを相殺してくれる塾もある。多くの塾生に知られたくないのか、明記していない場合もあるようだが、塾側の都合に唯々諾々と従う必要はない。可能かどうかきちんと確認すべきだ。
業務外の講師への取次は対応しておりません。