想定する対象者
「食育」をテーマにしたお話です。
どのような世代の方、男女問わずに楽しくお聞きいただけます。
提供する価値・伝えたい事
私自身が食育をテーマにしてお話をする場合は
「何を食べたかではなく、誰と食べたかが大切だ」
とうったえています。
極端に例えますと、
「独りで食べる高級ディナーよりも、家族みんなで賑やかに食べるコンビニ弁当のほうがよほど身になる」
というような感じの表現です。
「食育」。
「食べる」・「命をつなぐ」。
主にに家族での食事についてのお話です。
食事のマナーや栄養学などの学問のお話ではありませんので、くれぐれもご注意ください。
食べることから学ぶことがたくさんにあります。
みなさんの家族の食事の場が楽しいひとときを過ごす場になっていますか?
お説教と皮肉や嫌味が並ぶ食卓になっていませんか?
ほんの少しの気づきのポイントが生まれるだけで、食事の風景が大きく変わります。
古典落語の中にも食事のシーンがたくさんに出てきます。
そのどれもが賑やかです。
昔ながらの食事の風景では、豪華なおかずは並んでいません。
焼き魚があるだけで「お?今日は魚か」と言葉が出るほどに質素な暮らしです。
しかしながら食事をしながらの会話に家族としての温かさがあふれています。
理屈っぽい講演ではなく、落語を交えて楽しみながら何かに気づく会に、どうぞみなさまもご参加ください。
内 容
【私の講演からの引用】
みなさんは「こしょく」という言葉を耳にしたことがありますか?
最近の食生活で問題となっているのが様々な「こしょく」があります。
いくつの「こしょく」をご存知でしょうか?
私が思いつく7つの「こしょく」をご紹介しますね。
1.個食:『個』という漢字から連想されるように、それぞれが別々のものを食べる事。同じ食卓についていても、みんながバラバラのものを食べ続けると、協調性が養われないなどの問題につながるといわれています。
2.孤食:『孤』から連想されるように、1人だけで食べること。楽しいひとときであるべき食事の時間が、孤独感や寂しさから辛いものになってしまいます。
3.子食:『子』から連想されるように、子供たちだけで食べる事。保護者が忙しくて、用意していた食事を子供たちだけで食べる。またはお金が食卓にあってコンビニで弁当を買って食べる。宅配ピザを注文する。どうしても好きなものばかり食べてしまい、好き嫌いが増え、偏った食事になってしまいます。
4.固食:『固』から連想されるように、同じものばかり食べる事。固定食。好きなものばかり同じものを食べ続けると、栄養のバランスが偏るだけでなく、肥満や生活習慣病を引き起こす原因にもなりかねません。「子食」「孤食」との関係性も強いですね。
5.粉食:『粉』から連想されるように、パンや麺などの粉からつくられるものばかり食べる事。食の欧米化が進み、米の消費量は年々減少しています。やわらかいパンや麺ばかり食べ続けると、噛む力が弱くなってしまいます。そうすると、脳への刺激も少なくなってしまうといわれています。
6.濃食:『濃』から連想されるように、外食などに多くみられる濃い味付けのものばかり食べる事。塩分の過剰摂取の問題だけではなく、濃くなければ味を感じないなど、味覚障害を引き起こす原因につながります。隠し味や日本食独特のダシを感知できる味覚を持っているのは日本人の特徴であるとも言われています。
7.小食:『小』から連想されるように、食事の量が少ない事。ダイエットのために食事の量を過剰に減らしてませんか?必要な栄養が足りず無気力になってしまい、特に成長期の子どもの発育に影響を与えてしまいます。
これらを無くそうと気づいただけで、食事の風景が大きく変化するはずです。
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