提供する価値・伝えたい事
これまでの経験上、人材育成には目標設定はもちろんですが、客観的な助言等は行ってきました。そして、辿り着いた結論が、“何も与えないこと”でした。
誰かにプログラムされるのではなく、自分の力で目標を挙げて行動することで、人は成長するのだと思います。年を追うごとに、指導者はその感覚を増やしていってあげなければならない。段階によっては、もうすべてを自分自身で出来る人材もいる事でしょう。だから、テーマは“いかに何も与えないか”。
そうした環境中から、「自分自身の力を発見し、新しい力を掴み取って欲しい」という指導プランを実践してきました。
秋山流の“実践人材育成術”をお教えします。
内 容
◎一流の新体操選手の育成に携わる現場から得た、人材育成術を解りやすく解説します。
まず、一番大きな目標を設定する。ここからすべてがスタートします。
それは、自分自身が、なりたい自分をはっきり認識する作業でもあります。それがうまくいけば、あとは勝手に今の自分が未来の自分に合わせていってくれます。
未来の自分が見えたら、それに対していまの自分に足りない点を洗い出し、それを埋めていくスケジュールをきめ細かく作ります。この1年は何をするべきか、この1か月は何をするべきか、この1週間は何をするべきか、今日は何をするべきか、という風に誰にでもわかるように明確に決めていきます。
他人と比べてコンプレックスを持つことも大事です。私は、弱みの補強よりも、強みをさらに伸ばすことにより多くの時間を費やしています。
出来なかった時の反省よりも、できた時の反省に時間をかけるように心掛けています。
上手くできた部分を、なぜできたんだろうと反省する。そして、その部分をもっとよくするためにはどうすればいいか、ということが次の日の課題になります。
“コーチの満足のために選手を動かしてはいけない”ということが私の信条です。
こうすれば上手くいく、こうすればいいんだという自分の考えを押し付けたくなりますが、与えすぎてしまうと自分の考えで出来たのだという達成感がなくなり、自信がもてなくなります。
“いかに何も与えないか”ということによって、“いかに自身に眠る能力を引き出せるか”ということが大事です。「自分の力でこれをクリアしたのだ」という自信から、毎日が手ごたえのあるものに変わっていくはずです。
業務外の講師への取次は対応しておりません。