想定する対象者
一般の方々・官公庁・公共団体
提供する価値・伝えたい事
世界で上位にランキングされる講師の祖国からみる男女共同参画社会づくりの背景から日本社会で取り払われるべき3つの壁を紹介します。
意外に進んでいる多様性ある日本社会を知っていただき、ともにいきる素晴らしさ、わかちあう素晴らしさ、支えあい生かされ生きている素晴らしさを流暢な日本語でユーモアたっぷりにお話します。
内 容
1.豊かなアジア貧しい日本!?
2007年に発表された世界128ケ国の男女平等度を指数化した報告書「ジェンダー・ギャップ報告」によると、日本は前年度の80位からさらに後退して先進国で最下位の91位になりました。男女格差が最も少ないのは北欧勢で上位4位を占めたが、アジアを見るとフィリピンは6位に、そして我が母国スリランカは13位と世界的に見ても上位にランクインしています。世界で初となる女性大統領が生まれた国でもあるスリランカ出身の私が、20年以上にわたる日本での生活経験と、日本人との奥さんとの間に生まれてきてくれたかわいいダブルの子供とともに、現在子育て奮闘中である妻と私の立場からも男女共同参画社会について楽しくお話いたします。このランキングに隠された秘密とは!?
2.世界各国、男女共同参画こんにちは
日本では当たり前でも、世界を見ればまるで違う。歴史背景によるものは大きいが、世界の違いを知ると新たに見えてくることもあり面白い。世界で初めて女性大統領が誕生したスリランカの大学の半数は女性が学長を務めています。もちろん企業の上司に女性がいて部下に男性がいるという職場は新しい話ではありません。男性が家を守り女性が働きに出ることも特に珍しくなく、皆が多様性の社会で柔軟にともに生きています。極端な話、政治も経済も女性によって支えられていると言っても過言ではない?私の家庭のように・・・世界の事情は参考になるか!?
3.気づいて取り払おう!男女共同参画社会づくりの邪魔
男女共同参画を妨げている壁のようなものは日本の社会に存在しています。大きくは、(1)男女間の「コミュニケーション不足の壁」、(2)「法的・制度的な壁」、そして無理解や偏見という(3)「こころのカベ」です。これらは組織や社会全体で何らかの形で一人一人関連しているように思われます。この3つの壁の取り除きこそが組織や個人、そして社会全体に繁栄をもたらしてくれる。「壁はカベ」ではなく昇り合える「階段」であって欲しいものです。
4.少子化?日本の外国人はベビーブーム
少し国内の国際化のお話を・・・少子化対策への取り組みとして内閣府男女共同参画局は男女共同参画やワーク・ライフ・バランスを推奨しています。しかし、少子化は実は日本にいる日本人だけの問題なんです。現在、20組に1組が国際結婚といわれ、日本で生まれてくる30人に1人がダブルの子供たちです。このまま日本で生活する外国人の人口が増えていくと今では2%に満たない外国人人口が2025年には1割に、2050年には25%までにも達します。また一方、日本で生活をする外国人の母親が厳しい状況に置かれています。それは女性の社会進出以前の問題である。
例えば乳児死亡率の値が参考になる。日本では、1000人に4人という死亡率ではあるが、日本在住のタイ人女性の場合、日本の約5倍、ペルーの母親だと約3倍、ブラジルの母親だと約2倍以上である。日本で生まれてくる子供は「みんな地球家族=この国の宝」として受け入れる態勢作りも求められます。日本が新たに「ともに生きる社会づくり」を目指す道筋は、日本の男女共同参画社会づくりの道筋なのです。
5.最後に・・・・・・・・・・・
男女がそれぞれ違う文化や個性を発揮し活かすこと。組織もあらゆる難関に正面から立ち向かい乗り越える知恵を出す。そして最後に、男性や女性だけに限らず、高齢者や若者、また障害者や健常者、日本で生活をする外国人にいたるまで、ダイバーシティ(=多様性)に富んだ日本社会であるからこそ、ともに生きるための大切さ、それぞれの役割、そして皆がこの地球に生まれ支え合って生きているからこそ生まれてくる真の心の豊かさをお伝えしたいと思います。
そこにはきっと笑いが溢れているに違いない。
業務外の講師への取次は対応しておりません。