現代流「人材育成」
~部下を自分で考え行動する人間に育てる~

古川裕倫
ふるかわひろのり

リーダーシップ

古川裕倫
ふるかわひろのり

一般社団法人彩志義塾 代表理事
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想定する対象者

会社幹部、リーダー、若手社員、新入社員、
・今求められる人材とはなにかが、会社も従業員もよく分かっていない。
・幹部や上司がいくら言っても、部下が動かない。
・部下の志気があがらない。
・分かっていても実行が伴わない。
・いろんな研修をやっているが効果が上がらない。

提供する価値・伝えたい事

・サラリーマン、会社役員で30年以上の経験があり、ビジネス書作家として活躍する講師が、説得力の高い人材育成の要点を分かりやすく説く。
・上司の心得を説く。スキルだけでは人は動かない。スキル(左脳的能力)に加えて、人間力(右脳的能力)が必要である。
・自分を成長させ、高めることが、自分のためでもあり、会社への貢献に直結すると部下に教える。
・どの組織の従業員もだいたい3つのグループに分かれる。トップ20%は、既に気付きがある。ボトム20%は、なにをどういってもなかなか難しい。大切なのは、ミドル60%をいかに気付かせてトップ20%のグループに押し上げるかである。これが一番効率的な人材教育である。

内 容

○現代流人材育成
・「今求められる人材はとはなにか」。答えは、自分で考え行動できる人間である。
過去は終身雇用制・年功序列制が一般的であったが、今は実力が求められる。過去のキャリアパスは、多少の前後はあれ、5年経てば課長代理、あと5年経てば課長への昇進などという分りやすいものであった。
・今は、実力がもっと問われる時代であり、それは若手もよく分かっている。むしろ、若手は自分の実力を早く身に付けたいと願っている。自分のキャリア形成を入社した会社だけに求めているのではなく、若手全体の3分の2が転職も視野に入れていることはご存知の通り。
目の前の仕事だけではなく、長い人生をどう有意義に送るかを説く必要がある。

○どう教えるか
・「自分で考え行動できる人間になる」にはどうすればよいか。上司の指示待ちではだめであり、自ら意見を持ち、具申をすることが大切であることを教える。
例えば、部下は「次なにをしましょうか」と上司に聞くのではなく、「これには、A、B、Cの選択肢がありますが、私はAをやりたいと思います。理由はこうです」と上司に言う訓練をする。
反対に上司は部下に「これはこうしろ」と指示するのではなく、「君はどう思う?」と答えを求めること。部下に常に考えさせることが大切。
・早く完成形を見せることも現代流。昔流の「黙って言われたことをやっていればよい」では、若手はついてこない。言われたことだけをやっていて、自分のキャリア形成ができるのかどうかが不安になるから。
・次に行動を求める。理論ばかりの頭でっかちでは、経験不足で進歩しない。例えば、仕事を任せること。「まだ能力的に心配だ」と思うのが上司の心情であるが、「結果責任は上司が取る。遂行責任と報告責任は部下が持つ」、即ち、上司が結果責任を取るが、任せる条件として、部下は途中で投げ出すことなく、頻繁に報告をすることを明確にしておく。この方法は、上士・部下とも安心できる。
・仕事の喜びを教えることも大切。小さな成功を継続的にさせ、自信を持たせる。
・しっかり褒めて、しっかり叱ること、そのやり方。コミュニケーション能力を上げること。
モチベーションを高めること。

○気付きを与える
・多くの人は自分を高めることが重要だということにある瞬間に気が付く。若いときに気付く人もいれば、奥手もいる。いや、気付かずに会社生活や一生を終えてしまう人もいる。
気付くきっかけさえあれば、簡単に自分を高めることができる。
・自分を高めることは、会社に対しても大きな貢献となる。優秀な社員がたくさんいる会社は優秀な会社であるからである。自分を高めることが会社のためになり、また会社に貢献すれば、それが自分に返ってくるというサイクルを理解させる。
・また、自分を高めることは、会社生活のためだけでなく、家族や自分の一生のためにもなる。家族や後輩に前向きな影響を与えることができる。歳をとっても進歩を続け、後輩や後人から「物事をよく知っていて、楽しい人」といわれるほうが、ただのオジサンとか意地悪ばあさんと呼ばれるより、ずっと楽しい人生を過ごせるはず。長い人生を考えた上で、今なにをすべきかを語る。

○どうやって自分を高めるかを教える
ではどうやって自分を高めるか。勉強することの一言であるが、具体的には次の通り。

○会社で一番勉強ができる
先ず、会社での勉強。分析力、理解能力、説明能力、判断力、決断力、企画立案力など(左脳能力)は、会社で学ぶ。これらは、自宅での座学では学べない。一日8時間以上会社に拘束されているからこそ、会社で学ぶのである。教材は、仕事。即ち、仕事を通して学ぶこと。与えられた仕事から学ぶこともあり、自分が作る仕事からも学べることもたくさんある。例えば、クレームから逃げていないで、それは一番の勉強材料だと思うこと。原因追求のための分析力、対策立案力、意思決定のための社内説得能力などが迅速に求められるから。

○メンターを探す
自分が成長したいのなら、「あの人のようになりたい」という人を見つけて、真似をしたり、直接教えを乞ったりすること。会社の仕事が教材であれば、優秀な先輩・上司は師となる。幹部や中間管理職であれば、自分のメンターがいるだけではなく、自分が若手のメンターとなっていなければいけない。

○読書する
優秀な経営者・社員は古今東西、勉強をしている。最も手っ取り早く、効果があるのは、読書である。ビジネス書や歴史書に親しむこと。どんな本をどのように読めばよいか、具体的に説明する。

*講演に当たっては、経験に基づく実際例やエピソードを多く取り入れている。

根拠・関連する活動歴

<参考自著>
・『他社から引き抜かれる社員となれ』(ファーストプレス、三笠書房)
・『我慢するな!部下は堂々と叱れ!』(グラフ社)
・『「ついて行きたい」と思われる大きな器のリーダーになれ』(ファーストプレス)
・『仕事で大切なことを「坂の上の雲』が教えてくれた(三笠書房)

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