想定する対象者
新しいビジネスを考えている企業経営者
上昇志向のあるビジネスパーソン
(企画・新規事業開発・マーケティングなどを担当する部署に所属)
メーカーの研究開発/技術部門
ベンチャー起業家およびベンチャー支援機関
リーマンショック後経済の停滞が進んでおり、リストラ等が行われているがそれだけでは売り上げを伸ばせない。こういう環境で経営の方向性について悩んでいる経営者が多い。また、経営層から新規事業を考えるように指示されているビジネスパーソン(企画・新規事業開発・マーケティングなどを担当する部署に所属)やメーカーの研究開発/技術部門が何をどうすればよいか方向性を見失っている。
提供する価値・伝えたい事
本講演では、会社が売れる商品や仕組みを獲得するための、ビジネスの仕掛けと戦略の構築方法を多くの事例と共に提示します。
「以前のビジネスがうまく回らない」「売り上げが落ちて、安くしなければ売れないし、安くすれば利益が出ない」という声をあちこちで聞くようになりました。
世の中の変化はめまぐるしく、ビジネスにおいても今までの常識は通用しなくなってきています。ビジネスも時代に合わせた変化が必要です。
しかし、他の会社がやっているのと同じようなビジネスモデルの修正では、この時代を生き残ることはできません。
二番煎じを狙っても、あなたの会社が参入したときは、市場が既に飽和しているかもしれません。
伸び代を失ったビジネスの停滞を打開する方策はリストラか新しいことを始めるか、たった二つしかありません。
リストラは必要ですが、これからの発展に直接的に寄与しません。将来に向けて生き残り、更に発展するために必要なのは、市場で今までになり尖がった特別な存在になることです。
「真面目に一生懸命やっていれば、自然とオンリーワンになれる」などという考えは、幻想でしかありません。オンリーワンになるためにはするべきことがあります。それは、「オリジナルな強み=コツコツ力」を見出し、それを売る「仕掛け」を使った尖んがったビジネスモデル、すなわちカッティングエッジの効いたビジネスモデルを作り上げることです。市場に受け入れられるビジネスの仕組み/仕掛けをもう一度見直し、発展する尖がったビジネスの仕掛けを創り上げる必要があるのです、
しかし、中身がないのに仕掛けを作っても意味がありません。
仕掛けを作るのに必要なのが「コツコツ力」、あなたの会社が地道にコツコツ積み上げてきたオリジナルな強みです。それがあなたの会社のビジネスモデルをカッティングエッジが効いた売れるものにする基になります。
強みは、「技術力」「ネットワーク力」「ブランド」「知名度」「人材」「資金力」「信頼や信用」「実績」「特許や著作権等の知的財産権」「ライセンス」「伝統や格式」「社長の強烈な人間性」など、会社により様々です。
強みが見つかったならば、それを磨き、アイデアへとつなげていきます。コツコツ積み上げられたものがあるからこそ、効果の高い仕掛けが創られるのです。私は外資を含む大企業のコンサルティングや公的な起業支援に関わり、あらゆるジャンルの企業の成長にアドバイスしてきました。それらを通じて培った経験を基に「コツコツ力」と「ビジネスの仕掛け=戦略」をどのように創り上げて尖がったビジネスモデルを実現するかを説いていきます。
「コツコツ力」に基づいた「仕掛け」を作り、成功した会社の実例を取り上げ説明します。
内 容
【講演の内容例】
○はじめに
・中国やアジア諸国が発展しているのに日本だけが停滞している理由
・停滞を打開するたった二つの方法とは
・持続するビジネスも常に成長が必要なワケ
1.ビジネスモデルがないと始まらない理由
ジャニーズはなぜハモらないのか
・ゴッホはなぜ生前売れなかったのか、その後売れるための仕掛けとは
・戦略がないとビジネスは組み立てられない
・伝えなければビジネスは成立しない、よい素材もお客様が気付かないとないのと同じ
・ニッチを狙うか、多勢を取るかでビジネスモデルはまったく違ってくる
・わざわざコスト競争に巻き込まれるな!
・日本の電機業界の失策とBang & Olfsenのビジネスモデル
・逆張りがなぜ有効か?
・シリコンバレーの強みは技術ではない
・戦略を具現化するのがビジネスモデル
2 ビジネスモデルの第一法則
・安いか、便利か、他にないか(B2Cの法則)
・安いものは売れる
・「安い」の落とし穴
・便利なものはみんなが利用する、アマゾン、コンビニ、ワンストップ御用聞き
・「便利」の落とし穴、コスト競争、コンビニもコスト競争、PBや囲い込み、御用聞きも便利だけでは安さに流れる
・他にないものは売れる、他にないものの創り方
・ブランドと顧客リレーションシップ
・なぜギャングはブランドに拘ったのかアメリカンギャングスター
・顧客との信頼関係がないとうまくいかない
3 ビジネスモデルの第二法則
・困ったを解決するか、儲かるか(B2Bの法則)
・困ったは身近にあるが見過ごされるのはなぜなのか?
・ベアーズは自分の困ったをビジネスにしてしまった
・母親の困ったをビジネスにしてしまったYSE
・困ったを解決~宅配ボックス、マンション管理人が自分の困ったを解決
・儲かる、得をする、を演出するとは
・誰がどのように得をするのか
・短期的に儲かるだけでは痛い目にあうおわりに
4 ビジネスモデルの第三法則
・コツコツ力と仕掛け力
・コツコツだけではいつ売れるか分からない、仕掛けだけでは足元をすくわれる
・岡山空港はなぜうまく回っているのか
・世の中の仕掛けと組んで世界を攻める新進気鋭の書道家高山華流
・黒船効果~山形工房、カーデザイナー奥山ブランドで世界に発信
・現地の要望に応えたカラフルなイワチュー
・世界から見つけてもらう、地方から世界に発信、苦手を代行グッドライフプランニング
・美味しい魚を流通させたい熱意で作り上げた仕掛け、ソロモン流で取り上げられた鮮魚の達人協会
5 売れるビジネスの創り方
・不況をぶっ飛ばすビジネスモデルをどう作るか
・停滞したビジネスの打開方法はこれしかない
・尖んがったビジネスも創り方
・どこで尖んがるのか
・戦略を具体化したビジネスモデルが当らないと成長はない
・iPhoneの競合はゲーム機、ドメインを越える戦略
・地方の建築集団を率いる株式会社じょんのびはなぜお客様が並ぶのか
おわりに
・本公演総括
【所要時間】
・2時間半。
・ダイジェスト版 1時間半 (イベントの趣旨に合わせて編集することが可能ですので、ご相談に応じてカスタマイズ調整させて頂きます。)
根拠・関連する活動歴
三洋電機に在籍し、工場勤務から研究所での最先端の研究開発や企画業務まで幅広く経験した。世界初のカラー液晶を開発したチームに所属し、英国中央企業研究所での共同開発にも関与。日本初のワンセグ携帯に採用されたLSIの開発も手がけてきた。
2000年、「三洋電機は10年以内に大変なことになる」と予測して退職し、アイキットソリューションズを設立。「成長を目指す企業を応援する」を軸に、世界的大企業から中小・ベンチャー企業まで、成長意欲のある企業に、成長戦略を中心としたアドバイスを行っており、その数は800社を超える。
なお、退職時の予測は、8年目に的中した。
その他にも、日経BP社「技術経営戦略考」コラムニスト、中小機構 中小企業・ベンチャー総合支援センター チーフアドバイザー、大阪商工会議所 DCPビジネスフォーラム コーディネーター、大阪市立大学非常勤講師なども務めた。
『IDEA HACKS!』(pub2,914)、『TIME HACKS!』(東洋経済新報社 pub2,131)など著書多数の小山龍介氏と共に、シリコンバレーのベンチャー企業視察なども行った。
業務外の講師への取次は対応しておりません。