想定する対象者
農商工連携に取り組もうとする農家・商工業者、地域のリーダー、就農希望者、支援機関関係者の方々
農商工連携に着手、或いは、実際に取組中の局面でも、「具体的にどのような連携体づくりが望ましいのか? 実際に市場や販路を開拓する方法は? さらに魅力度を高めるには?」
などの課題はつきません。そこで、わかりやすい事例をまじえながら、「魅力づくりや取り組みのコツ」について考えてみましょう。
提供する価値・伝えたい事
第1に、“パートナーミックス”という考え方を重視したいと考えます。この言葉は、例えば、「農商工連携に基づく事業全体取り巻く事業体の最適な組み合わせの創出」を意味します。農家が外部の食品加工業者や小売業者と手を携えて新たな事業にとり組む場合は勿論のこと、農家が農商工すべての分野を担う文字通りの6次産業化の場合においても、社外の外注・メデイア・広告といった様々な事業体や支援・検査等の機関を巻き込んで、最も魅力的でかつ強力な組み合わせを構築することは、事業成功の鍵を握っているといっても過言ではありません。農家として新たな世界に踏み出すケースでれば、より重要性が高いと考えられるからです。
第2に、あらためて経営のあり方自体を見直すと共に、“食べる前においしく、食べて、また買いたくなる商品づくりと売る仕組みづくり”が大切です。さらに、「こんな商品だから、このようなお客様層の支持が得られる」、「狙っているのはこのようなお客様層だから、商品のこの特徴をこのような方法でアピールしよう」といった点にも力を注ぎたいところです。
これらに点を大切にしながら、是非、魅力ある農商工連携の立ち上げと推進をめざしましょう。
内 容
1.農商工連携を取り巻く最適事業体づくり
~販路・商圏設定を含む、当社内外の事業体の組み合わせ~
2.商品の訴求点や事業コンセプトの明確化と市場開拓
~お客様に価値を認めて頂ける魅力づくり~
3.経営計画の策定(存在と価値を認識頂くプレゼンテーションを含む)
<補>農商工連携を取り巻く公的支援制度の紹介
1.2は各々2~3時間、3は演習的要素を含む度合いに応じて3~15時間
※最初に自社現状分析から入る場合は別途、2時間相当
※人数は、演習を交える場合は内容にもよるものの15名~30名ほどが上限で、その他のケースは数百名でもOK。
根拠・関連する活動歴
農業関連分野の講師として、1996年度より継続して兵庫県農業改良普及員の研修を務めています。最近の講師実績の例としては、兵庫県担い手育成総合支援協議会主催「ひょうご農業MBA塾(2010年度~2011年度継続中)」、兵庫県中小企業団体中央会主催の「農業ビジネス開発セミナー(2009年度~2011年度継続中)」などがあります。
また、経営支援面も、農商工等法律認定先や数十の農家の経営計画策定、農産加工・花卉生産グループの販路・市場開拓やブランデイング他に従事。兵庫県担い手育成総合支援協議会アドバイザー。
なお、1995年の阪神淡路大震災の自身が被災者でもあり、産業復興の経営支援にも携わった経験から、農水商工復興も視野に、東日本大震災の産業復興推進アドバイザーも務めています。
業務外の講師への取次は対応しておりません。