出会いの人生から学んだこと
~ 子どもに寄り添える心を育てる ~

菊地幸夫
きくちゆきお

教育・青少年育成

菊地幸夫
きくちゆきお

弁護士
講師が「講師候補」に登録されました
講師が「講師候補」から削除されました

提供する価値・伝えたい事

児童相談所に寄せられた相談・通報が年間5万件弱くらいで、その内直接的な暴力は1万6000件くらいですが、ネグレクトなどの放置も1万6000件くらいと多いようです。児童虐待はどうして起こるのでしょうか・・・?

小学生に「やりたい職業」ということでアンケートをとったところ、「OLになりたい」という男の子がいるかと思えば、「子どもを産まなくていいし子育てもしなくていいから男がいい」という女の子がいた。小学生の時分から子育てに対してネガティブな意見を持っていたことに正直ショックを受けたました。そのような子がが大人になって子どもが出来た時はどうなるのだろうか?もしかしたら、その子の家庭では親が子育てに苦労されていたり、否定的な感じなのかもしれません。

私は、小学生のバレーボールの監督をしています。試合で他チームと試合すると、監督が厳しいチームを見かけるが、私は、監督である大人が命令するのではなく、子どもに考えさせて発言できるようなチーム作りを心掛けています。その様なサイクルが、子どもに自信を持たせ、そしてその中で大人もお互いに成長することが出来ると考えます。

子どもは性格や個性が当然それぞれ違うので、どの子にも同じやり方をしていてはいけません。子どもが自分たちで考えお互いの意見を出し合いながら決めていくことで、相手の意見も尊重することを学びます。そういうセンスを子どもの頃に養ってあげることが大切だと思います。

指導の一貫で暴力を振るうチームもある。自分も何度も言うことを聞かない子に「バカ」と言ってしまったことがあります。しかし、それはその子に分かるように教えられない自分が悪い、という考え方を持たなければならないと思い深く反省しました。
相手は子どもなんだということを、大人は今一度考えなければなりません。最近、相手に対して完璧を求める人が多くなっているのではないでしょうか。70%くらいでOKを出せるような寛容性を持ち、子どもへの期待値を上げ過ぎないでください。そして、虐待してしまう前に自らブレーキをかけられる自分を持つこと、また困っていたり悩んでいるサインを読み取ってあげる周囲の目や、本人が相談を出来るような環境を整えることも大切だと思います。


(当社講演レポートより)

講師検索

肩書・職業別

講演ジャンル別