想定する対象者
自治体。
公共団体。
地方創生に関心のある方。
提供する価値・伝えたい事
地域活性化は、基本的には二つの視点に整理・統合できます。
ひとつは、モビリティです。
モビリティには、徒歩、自転車、バイク、自動車等、船、鉄道、新幹線、航空そして通信(インターネットやWi-Fiなど)が含まれます。モビリティ環境の実現には空港、港湾、新幹線、高速道路などのインフラの整備が必要となり、地域によっては、これらのハイモビリティ用インフラをすべて保持している地域もあります。東京、大阪、福岡などです。いわゆる地方とは、これらのハイモビリティ環境が、大都市と比較して劣っている地域ですが、限られたインフラをいかに活用するのかが、地域戦略の最重要の課題となります。日本には97の空港が整備されており、1000近い港湾もあります。高速道路や新幹線も各地で整備されてきています。それらの社会資本の整備ではなく、活用こそが地域活性化の鍵となります。具体的には、クルーズ船、コンテナ船、LCCやプライベートジェットの誘致、高速道路料金の無料化などが地域のモビリティ環境の高度化につながります。
もう一つは、地域魅力です。地域魅力といっても漠然としており、また多様な地域魅力が現実には存在しています。
地域魅力のなかには、自然、景観、街並み、生活、農業、工業、教育、研究などが含まれますが、それらを組み合わせて、地域魅力のポテンシャルをいかに引き出すのかが、地域個性豊かな地域創生です(東京一極集中の是正=地域創生とはいえません)。
農山漁村においては、地域の魅力は、自然的要素から生まれます。それは、ワインの世界で使用されている「テロワール」という概念と結びつきます。地域の自然の特性を、特産品やワイン、日本酒、クラフトビール、ジンや特産品と結びつけ、それらを観光と組み合わせることで地域特性豊かな地域創生へとつながっていきます。
詳しくは、講演でお話しします。
内 容
経済発展や地域の発展の基礎はモビリティにあることをまずお話します。
次にモビリティ環境を高度化することによって、経済成長率を高め、人口を増加させている地方都市および離島をご紹介します。
地域魅力については、与えられた時間にもよりますが、欧米の農山村の地域魅力とリゾート開発、観光地化と国内のいくつかのケースについてお話したいと思います。
根拠・関連する活動歴
琉球銀行70周年記念シンポジウムの基調講演。
業務外の講師への取次は対応しておりません。