想定する対象者
先ず、第一種衛生管理者として、顧問先会社の専属衛生管理者として、受講される皆様と同じ立ち位置でお話しさせていただきます。
社内に安全衛生委員会が設置され、しかもこのような研修を開催すること自体が、主催者の労働安全衛生問題に対する意識の高さが伺われます。また、受講者は、衛生員として企業内における各種安全衛生の実務に携わっており、産業医等との連携・連絡や、社員の方々の身近な問題、社内的な課題等に日々取り組んでおられることから、直ぐにお役に立てる、「そうだ」と納得して頂ける内容を考えております。
提供する価値・伝えたい事
コロナ禍での健康(問題)については、衛生委員として、やるべきことをきっちりとやっておく、伝えるべき事は正しく伝えることが必要であり、その内容と重要性を再確認していただきます。
次にメンタルヘルスですが、どの職場、どの組織、大小の人間関係、仕事上等々、メンタルヘルスに影響を及ぼす内的・外的要因は大なり小なり存在します。
その存在を前提として(悪ではありませんが、言わば性悪説かな)、安全衛生員として、時には、経営者と労働者の架け橋として、あるいは、同じ人間、仲間として、その対応、心構えについて、自らの経験値(警察幹部37年)、企業内衛生管理者4年、法的問題に詳しい行政書士としての立場から、「現状」「問題・課題」「対応」と流れに沿って、分かりやすく、自らの言葉で、時にはユーモアを交えながら、共感して頂けるようお話させて頂きます。
最後は、1人の人間としての「ヒューマニズム」に寄り添った「慈しみのこころ」を伝えていきたいと思っております。
内 容
はじめに 「こころ」とは?「生きる」とは。~生きる意味とは
⒈ 社内における安全衛生委員会と衛生委員の役割と重要性
⑴ 法的側面と役割
⑵ 実際の活動における現状とジレンマ
⑶ 中堅物流会社の専属衛生管理者としての活動実績と警察幹部としての経歴を踏まえた知見の紹介
⒉ コロナ感染症に対する基礎知識と感染症対策の落とし穴
⑴ コロナ感染症に対する世代間ギャップと基礎的知識の不足
⑵ 感染症が発生した場合のリスク管理と危機管理
~ 実際にコロナ感染症が発生した会社の事例を基に、経営者不在となった社内における、指揮官と
なって行った対応とは。~安全衛生委員としてのシミュレーション
ア 社員への指示
イ お客様への対応
ウ 保健所等行政機関との対応
エ パート等給与問題等々
⒊ コロナ禍での健康管理
⑴ 社内で行うべきもの
⑵ 家庭・個人で行うべきもの
⒋ コロナ禍でのメンタルヘルス留意点
⑴ メンタルヘルスとは
ア 管理者が配意し理解すべき点
イ 労働者・社員が理解(配慮)すべき点
⑵ 組織・社内におけるメンタルヘルスへの取り組み
ア プラス思考で取り組むこと
イ マイナス要因として取り扱わない
ウ メンタルヘルスチェックは、データを読むのではなく、隠された「こころ」を読む。
⒌ 安全配慮義務への対応
コロナ禍では、特に健康とメンタルヘルスへの対応は、単に人間関係やストレスの問題に終わらず、会社
全体のコンプライアンス、経営者に対する労働契約法等に依拠する「安全配慮義務」の問題にも発展する
可能性を秘めている。よって、「事」の重大性を直接担当する衛生員の方々はもちろん、労使とも認識する
ことが大切。
⒍ 働き方改革やSDGs目標の達成への寄与
今や安全衛生問題への的確な対処は、結果的には、管理する者も働く者も一緒になって、「働き方改革」
や「SDGs目標の達成」への寄与を意識し、自覚を持って行動することが必要な時代。
⒎ 社内安全衛生委員会の活性化
どうすれば関心を持ってもらえるのか。経営者の方により重要性を理解してもらえるのか。
⒏ コロナ禍での健康・メンタルヘルスへの具体的メソッド
企業内衛生管理者としての経験を踏まえ、衛生委員の方々と同じ立場の者として
〇産業医との連携方法
〇経営者への対応
〇通常業務とのバランス
根拠・関連する活動歴
企業内における専属衛生管理者としての活動実績は4年。しかも実際のコロナ感染症対策に従事・経験している。
また、警察幹部として37年、労働安全衛生問題にも管理者として携わってきている。
業務外の講師への取次は対応しておりません。