内 容
自尊感情とは、単に、自分を肯定し、自分をほめられることではありません。
自分を肯定できない自分をも、否定しない。
自分をほめられない自分をも、けなさない。
自分を責めてしまう自分をも、ゆるす。
まさに、どんな状態の自分でも、あるがままに「自分を受容する」という、心のあり方です。
自尊感情は「ほめて育つ」と思っている人が多いですが、安易な「ほめ方」には落とし穴もあります。
「イイ子ね」「上手ね」「がんばったね」と、人と比べて優秀で、完ぺきで、従順な「都合のイイ子」を求め評価していないでしょうか。無意識にせよ、イイ子ほど、さらに期待に応えなくちゃ、上手にやらなくちゃ、がんばらなくちゃと、そうできない自分には価値がないと責め、失敗やミスを許せず、寛容度や冒険心も小さくなっていきます。
人からほめられ高く評価されることは、優越感や有能感をたかめることにはなっても、一方で、評価が下がる不安にさいまなれます。人から批判されたり、期待した結果を得られないと落ちこみ、自己嫌悪や妬みの感情に陥ったりもします。
他者からの「承認」に一喜一憂し、振りまわされてしまう、他律的な自己評価ではなく、人がなんと言おうと関係ない、「私は私、今この自分でOK」と思えるのが、真の「自律的な自尊感情」です。
自分を受け入れ愛する、幸せな大人のいる社会に、
自分を受け入れ愛せる、幸せな子どもが育ちます。
皆さんが、幸せでありますように。
そうして、すべての子どもたちが、幸せでありますように。
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