提供する価値・伝えたい事
講談「はだしのゲン」は、サイパン玉砕の戦跡を見たのがきっかけで誕生しました。
多くの戦争犠牲者の上に今日の繁栄があると思うと、申し訳ないような気がしたからです。
帰国後、「戦争」をテーマに講談を作ろうと、沖縄・広島・長崎と戦跡巡りをする中で、漫画『はだしのゲン』と出会ったのです。
日本は、唯一の被爆国です。戦争の苦しみ、特に原爆の苦しみを世界で一番知っています。
被爆国日本は、戦争を否定し、平和の理論を説く権利と義務があるのではないでしょうか。
戦争体験者が高齢化し減少してゆく中で、戦争と原爆の現実を語り継ぐ必要性は益々増してゆきます。
私は、1986年に「講談はだしのゲン」を発表、1998年に続編を発表、そして更に手を加え、2005年に「はだしのゲン総集編〜ふまれても麦のように生きるゲン」を発表し、9歳の少年ゲンがみた戦争と原爆の真実を演じてきました。
私、神田香織は、“広島、長崎の怨念”と“命の平等”を声高に訴え続けていく所存です。
内 容
〜九歳の少年、ゲンが見た原爆投下から敗戦の日まで〜
戦争と原爆の真実を演じる感動の舞台 本編60分
●あらすじ
原爆投下により父と姉と弟を奪われたゲンと母親が、生まれたばかりの妹を抱えて焦土と化した広島をさまよい歩くところから始まります。
母親は栄養不足のせいで乳がでません。米を手に入れようと焼け跡に飛び出すゲン。突然ツルリとしたものを踏んでしまった。
バナナの皮かと思ったら、それはなんと人間の皮膚でした。
ショックで木を失ったゲンは、今度は死体と間違われたりと、散々な目に遭ってしまいます。
気を取り直して、米を分けてもらおうと農家を一軒一軒歩きます。そこでゲンは、心温まる人情にふれるのでした・・・。
ほどなく、家族三人生き延びるため、ゲンが探してきた仕事は、被爆して全身焼け爛れた政二の看病でした。
ある日、政二をリヤカーに乗せ、散歩に出掛けたゲンは、原っぱの向こうから煙が出ているのを見つけます。近寄ってみると、それはなんと・・・・!!
原爆投下の8月6日から玉音放送が流された15日まで、ゲンが体験した9日間の「戦争と原爆」真実の物語です。
業務外の講師への取次は対応しておりません。