向田敬子
むこうだたかこ
舞台女優
舞台女優
1993年『橋のない川』を初演以来、声楽家として培った表現力を文学世界に活かし、「演奏するように語る」独自の語り舞台を続演中。以後、障がい者問題をテーマにしたひとり語りの作品も多く、一貫して“人間は人間としてみな平等である”という当たり前の事を訴える。
属性 | 音楽・芸術関係者 |
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属性 | 音楽・芸術関係者 |
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講師ジャンル
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文化・教養 | 演芸・演劇 |
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向田敬子のプロフィール
■職歴・経歴
1942年名古屋生まれ。柳城女子短期大学卒業。国立音楽大学声楽科卒業。愛知県立芸術大学マイスタークラッセ修了。二期会会員。93年「橋のない川」(住井すゑ著)第一部を初演。声楽家として培った表現を文学世界に転じ、「演奏するように語りたい」という理想にまで高まっていく。決して追従を許さず、独自の語り舞台を創り上げた。他の作品として、自然環境を題材とした、ひとり語り「神々の住む深い森の中で」、障がい者問題をテーマに取り上げた「口で歩く」「ぼくのお姉さん」等がある。
<主な作品>
■「橋のない川」
1959年1月から60年10月まで、部落問題研究所の雑誌「部落」に連載され、それは61年「橋のない川・第1部」として刊行。以後、断続的に書き続けて、92年(住井すゑ90歳)に「第7部」を刊行。人間社会は「業(ごう)」のようにして「差別」に悩んできた。住井文学のメスは核心を鋭く突き、一方では家族一人一人の思いやり、温かさに溢れ、人間の絆の確かさを知らされて胸に熱いものがよぎる。そして「時間の上に人間はすべて平等」を厳しく貫く。
■「神々の住む深い森の中で」
丘 修三/おか・しゅうぞう作
森に迷い込んだ小学5年生の少年が、自然の中に入り込んで、森の声を聞き、いかに人間が勝手な存在であるかを認識し、自然との共存の大切さ、そして大いなる自然の威力を実感する。
人間は、自分たちの生活を豊かなものにするため、自然を破壊し続けてきた。その結果どんな事が起こっているのか。自然環境をテーマに、鋭く訴えかける作品である。
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