想定する対象者
小中学生、高校生、子育て中の保護者、学校関係者、そのほか一般市民
急速に発展した情報技術により、子育て環境や教育のあり方が今問われています。特に身近にある携帯電話(携帯型情報端末)の利用による問題は年々深刻化しています。子どもの携帯電話利用による問題行動には、利用禁止処置を訴えるか、あるいはリテラシーの名を借りた対処療法が注目されています。しかし、これでは本質的な情報環境の理解が進まず、主体的なメディアユーザーの育成が十分に行われていないと考えられます。
提供する価値・伝えたい事
メディア利用は主として主体的な利用姿勢が利用者に求められます。そのためには、メディアの理解を深め、自らリスクや利用目的を考える能力を身に付けることが必要です。
また、情報端末を子どもに与える立場にいる保護者としては、与える道具の特性、予想されるリスクとその理由を前もって理解していただき、家庭での指導に役立てていただきたいと思います。
時代の変化によって学ぶべき事柄も変化します。19世紀の産業革命が世界を変えたように、今起きている情報革命も私たちの生活を大きく変えようとしています。今までの経験だけでは対処できない新しい社会事情にぜひ関心を持っていただき、率先して学習していただきたいと思います。
講演は主として消費者の立場からメディアの本質的な理解を求めていきます。企業や行政の立場とは一線を画しております。携帯電話の必要性や可能性、また携帯電話の限界を考え、これからの生活で節度あるメディア利用を心がけれる消費者の育成を目指します。
内 容
【生徒対象】
メディアリテラシー主体の内容になります。
・携帯電話を使った犯罪がなぜ起きるのか?
・犯罪の仕組み、そこに関わるメディアの作用を紹介
・犯罪防止と同時に情報の取捨選択能力を高めることを目的
・ネットイジメの原理
・私たちにできること
・他人任せにせず自分の力で未然防止するための考え方を紹介
【保護者対象】
与える立場として、子どもの携帯電話利用の問題点を、身近なテーマを使いながら解説します。
決して事件性のある過激な情報で脅しをかけるのではなく、より多くの一般の子ども達が巻き込まれる課題、将来的な問題提起が中心です。
そして最後に「大人だからこそわかる携帯電話の問題」を紹介し、子どもと対等に話のできる家庭環境の整備を求めます。
根拠・関連する活動歴
市民活動団体ねちずん村やNPO法人青少年メディア研究協会所属時を含め全国各地で講演活動を実施。
文部科学省主催日独指導者セミナー2005 参加
業務外の講師への取次は対応しておりません。