想定する対象者
・働くママ、その予備軍
・ワーク・ライフ・バランスやダイバーシティを推進している企業および自治体
世界最速のスピードで少子高齢化が進む日本。2006年の将来推計人口によると、2055年には、合計特殊出生率が1.26、総人口が9,000万人を下回り、その4割にあたる約2.5人に1人が65歳以上の高齢者といった姿が示されています。特に、労働力人口については、少子高齢化とともに、減少することが予想され、日本経済へのマイナス影響が大きく懸念されています。
中長期的な経済安定のために、特に女性を中心として、働く意欲と能力を持つすべての人を労働にという国の意図もあり、企業や自治体を中心に女性活躍推進の動きはあるものの、依然として子育てしながら働くことへの困難は変わらず、働くママやその予備軍からは不安や嘆きの声が多く聞こえてきます。
また、第一子出産前に仕事をしていた女性の約70%は出産を機に退職しており、ここ20年間、第一子出産前後で継続して就業している女性の割合はほとんど変わらないというデータもあり、子育て期の女性の労働力率が落ち込む日本特有の「M字カーブ」は解消されないままです。
両立環境が整い、仕事を再開できたとしても、フルタイムで働きながら子育てするとなると、保育所などへの送迎、通勤・労働時間、家事時間を一日に無理やり詰め込み、いつも時間に追われながら日々をこなすという状況です。
親子コミュニケーションの時間も限定されたものになり、子どもの健やかな成長を見守るというあるべき姿からは程遠く、これが子育てしながら働くことへのハードルを上げ、心理的な負担になっています。
フルタイム勤務に限らず、働くママは常にぎりぎりの状態で生活を送っており、中長期的な視点に立った自らのキャリアを見つめ直す機会もなく、同じ働くママとの情報交換などの時間もなく、悶々と悩みを持ち続けるママが多いのが実態です。
提供する価値・伝えたい事
政府や行政の動きや調査データから、現場の働くママの声や事例まで、子育てしながら働く現状をわかりやすくひも解きながら、参加者一人ひとりが自らの未来のワーク・スタイルを考えるダイアログ(対話)形式のワークショップを行います。
『持続可能な』働き方とは、今この瞬間のみを捉えるのではなく、
起こりうる未来を予測しながら、高いパフォーマンスを中長期的に続けるために心と体をいたわりながら社会と関わり続ける方法です。
本セミナーでは、10年から数十年先の自らの姿を具体的に描き出すワーク・ライフスタイルのシナリオを描くために、自分のなかだけで悶々とする閉じたプロセスは捨て去ります。
・そもそも働くママの未来のワーク・ライフスタイルはどうあるべきなのか
・子どもの成長に合わせたワーク・ライフスタイル実現のために何が必要なのか
・子育てしながら働くことで生み出される強みは何なのか
・働くママならではの強みをどう仕事や職場に還元できるのか
さまざまな背景や経験を持つ参加者とともに対話を深め、知恵や意見を共有するとともに、新しい発見や価値を生み出していきます。
「仕事と育児で手一杯、将来なんて考えられない」
「どうやったら上司や夫、周囲の意識を変えられるのか?」
といった感情論や他責思考を捨てて、
「どうやったら自分らしくイキイキと働き続けられるだろうか?」
「本当に働き方革命を起こせるだろうか?」
という、参加者一人ひとりの心のなかに問いを喚起し、働くママのワーク・スタイル革命を起こします。
◆効果
・働くママ、予備軍が働き方、人生を見直し、長期的視野に立った『持続可能な』ワーク・ライフスタイルを考えるきっかけを作る
・子育てしながら働く現状をマクロおよびミクロデータを通して理解する
・他の参加者との関係性を築き、未来志向の対話により、子育てしながら働くことへのモチベーションを高める
内 容
◆アジェンダ
「アイスブレイク」
自己紹介あるいは他己紹介を通して、参加者一人ひとりが「子育てしながら働くこと」に関してどんな興味関心や問題意識を持っているのかを明らかにします。
「子育てしながら働く現状を知る」
国や自治体の政策や動き、シンクタンクによる調査資料、企業へのヒアリング結果をベースに働くママと予備軍が押さえておきたいデータを学び、自らの置かれている状況を把握します。
「ワタシが思う『持続可能な』ワーク・ライフスタイル」(ワールドカフェ)
子育てしながら働くなかで参加者が素朴に感じている疑問を『問い』に置き換えて、テーマを募り、グループに分けてワールドカフェを行い、知恵や意見を共有します。最後に各グループでまとめたアイデアや知恵を貼りだし、ギャラリーウォークを行います。
テーマ例:
・そもそも働くママの未来のワーク・ライフスタイルはどうあるべきなのか
・子どもの成長に合わせたワーク・ライフスタイル実現のために何が必要なのか
・子育てしながら働くことで生み出される強みは何なのか
「ワタシ流『持続可能な』ワーク・ライフスタイル実現のためのアクション」
ワールドカフェの結果を踏まえて、各自それぞれで具体的なアクションプランを書き出し、グループか全体でシェアしていきます。
◆所要時間
3~4時間/回
◆人数
30名まで
根拠・関連する活動歴
株式会社日立製作所にて2005年日本国際博覧会(愛知万博)の国内外広報を務めたのち、テレビなどデジタル機器関係の事業および製品広報として従事。在職中に財団法人生涯学習開発財団認定コーチの資格を取得する。
広報プランナーとして独立後、企業や各種団体を対象に広報サポートを行うとともに、広報担当者育成研修など研修事業を展開。
また、社会貢献事業として、働くママ支援プロジェクト『キラきゃりママ』を立ち上げ、ポータルサイトを通して日々働く母親のリアルを広報するほか、食育プロジェクトや子を持つ親が未来型ワークスタイルを考える「ペアレンツ『未来』フォーラム」、大学生を対象とした子育てしながら働く生き方に触れるインターンシッププログラムなど、複数の社会貢献型プロジェクトを推進している。
自治体の男女参画センターからの依頼による連続ワークショップや働くママ向けのキャリアワークショップ、学生団体との連携による大学生のためのキャリアワークショップや実施する傍ら、企業における子育て・両立支援のヒアリング/調査を進めている。
働くママ支援プロジェクト【キラきゃりママ】
http://kiracareemama.com/
業務外の講師への取次は対応しておりません。