想定する対象者
・20代~40代の働き盛りの男女職員、組合員
・ギリギリの人員の中で仕事に追われるなかで、有給休暇や育児・介護休業制度の取得はもとより残業も多く定時退社が難しい。
・独身者は自己啓発や趣味・生きがいに割く時間がなく、出会いの場も限られてしまう。
・既婚女性は子育てとの両立に悩んでいる。既婚男性は家事・育児を妻任せにしていることに後ろめたさを感じ、できればもっと育児や子育てに関わりたいと希望している。
・私生活が充実していないと仕事に対する意欲が減少し、新しい発想が出なくなる。
提供する価値・伝えたい事
・組織の全員がワークライフバランス(仕事と生活の調和)を正しく理解することにより、職場に環境・風土の改善を目指す意義が浸透し、業務の効率化や標準化を図り残業時間の短縮、休暇などを取得しやすくなる。
・生活を充実させ家族を大事にすることはリフレッシュになり、仕事への意欲が向上する。
・生活者の視点を持つことで、創造的・付加価値の高い仕事が可能になる。
内 容
従業員や組合員のために様々な制度を作っても、利用するには高いハードルを感じる場合があります。誰でもが使える制度・権利にするためには職場風土を変える必要があります。しかし、「職場風土」とは一朝一夕に変わるものではなく、一人ひとりの組織員の意識が変化し、お互いを思いやりながら制度を利用することで少しずつ変化していくものです。
ワークライフバランス(仕事と生活の調和)が老若男女のための施策であることの理解を通して、諸制度・権利を積極的に利用できる職場環境作りを目指します。
制度を利用するとどのようなメリットがあるのかイメージできるように、具体的な経験を交えた楽しいなようです。
1.「ワークライフバランス」を正しく理解する
(1)国際調査や男女の意識の違いに関する調査より
・2010年調査で、134カ国中94位は何の順位?
・「女性は結婚・出産すると離職してしまうので、人材投資は無駄になる」は○か×?
・夫の月収10万円増加 = 平日の夫婦の会話時間〇分増加、育児分担○%増加
(2) 既婚女性だけが対象ではなく、老若男女すべてにとって大切なワークライフバランス
・家族・職場・地域の絆を深めるための心がけ
・「お互い様」を忘れずに・人生を長いスパンで考える
・独身時代にこそ必要・魅婚者から喜婚者へ
・限りある育児期間は楽しく、大切に・40代、50代を人生の盛りに
・定年後もワークライフバランスを意識して
(3) 政府・企業の応援体制はどうなっているか
・「ワークライフバランス憲章」と「行動指針」などを紹介
2.ワークライフバランスの必要性とメリット
(1)WIN-WIN関係にとどまらず、企業も働く側も家族も三者にメリット
(2) 企業…貴重な人材の継続雇用、生産性の向上
(3) 社員…働き甲斐・高収入の維持、人間性・仕事能力のアップ、多様な人生設計
(4)家族…夫婦、親子関係の深まり
(5)社会問題の解決…少子化対策、介護問題の大波に対する社会的な備えなど
3.子育て世代のワークライフバランス
(1)仕事と育児を夫婦で両立するためのコツ
・先生や上司がいない家庭、育児は主体的な情報収集が鍵
・家事のやり方は千差万別、夫婦は別の家庭で育ったという事実
・お互いに褒めて褒めて、上向きのらせん階段へ
・配偶者は親と違うと肝に命じ、ダイバーシティ理解の場
・一方で、最高にリラックスできる素でいられる家庭を作るには
・家事は家族みんなで楽しく…合言葉はキビキビ、サッササッサ
・妻が主導、夫がお手伝いでは双方に不満が
・時間のすれ違い、コミュニケーション不足は家事を通じて補える
・子どもは「お手伝い」から家族の一員としての自覚へ
(2)夫の育児休業はボウリングの一番ピン( by 勝間和代 )
・2010年6月の育児休業法改正の目玉は育休パパプラス
・二人以上子どもを望めるかどうかは夫次第
・子どもの健やかな育ち、仕事能力のアップなどのメリット
根拠・関連する活動歴
ワークライフバランス(仕事と生活の調和)という概念を2002年に知り、自分自身の
問題意識の解答を発見、社会保険労務士として労働問題の専門性と自らの経験を活か
せる講師活動のために2006年ワーク・ライフ・バランスコンサルティングを設立。
仕事を続けながら夫婦で協力して28歳の長女、19歳の長男を育ててきた経験
夫は長男の生後4ヶ月より育児休業を4ヶ月取得(『育児も男のカイショー』出版)
業務外の講師への取次は対応しておりません。