必要なのは自立と共生
~子どもたちの生きる力を育むために~

若新一雄
わかしんかずお

教育・青少年育成

若新一雄
わかしんかずお

元 福井県三方中学校校長 元 福井県警スクールーサポーター
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想定する対象者

保護者の方々、教師の方々、保育士の方々

提供する価値・伝えたい事

平成8年頃、教頭をしていました。その頃、弱い気持ちを持った少年がどんどん増えてきました。学校内でのいじめや子どもが金属バットで親を殺す事件など悲惨な事件が目につくようになってきました。
教師間で議論を重ね、考え抜いた結果、「自立と共生」にたどり着きました。自立には「自己選択」「自己決定」「自己責任」の3点が大切です。

自立と共生の両方の力を育むには「家庭教育」が大変重要です。子どもを一本の木に例えると、見える部分が、勉強ができる。足が速い。ピアノが上手いなど。しかしそれだけではダメで、雨や風に打たれてもビクともしない木に育つには、目には見えない「根っこ」が大切。根っこの部分が、粘り強さ、辛抱強さ、温かさ、優しさ、好奇心なのです。
教育現場で見つめてきた子どもたちとの交流を通して気づいた生きる力の育み方をお話させていただきます。

内 容

ノーベル物理学賞を受章された江崎玲於奈博士と数学者の広中平祐博士の対談の中で、アメリカと日本の価値観の違いについて話されていたのが印象的でした。
仕事でも学校の成績でも80%の出来で、アメリカではエキセレント(最高だ!)、日本では、「まぁまぁ」だという言うそうです。
60%ではベリーグッド(大変良い)、日本では「母屋に火が付いたようだ」
40%ではグッド(良い)、日本では、「おら、もうダメだ」。
20%ではファイン(まぁまぁ)、日本では「おらどこで首をくくったらよいべ」と言うそうです。
日本人は控えめに内向きに育てられているということをうまく言い表しているなと感心しました。

決して、アメリカがいい、日本が良いということを言いたいのではありません。
人間はオギャーと生まれて約8000時間で言葉を覚え、その間、親からかけられる言葉の8割近くが「危ないよ、いけないよ、そこはダメ」など、否定的な言葉だそうです。新聞、テレビなど、マスコミから受ける報道の9割が否定的だと言われています。
ですから、意識して前向き、肯定的な言葉づかいを心がけなければならないのです。

子どもは家を出ると小さな身体で戦ってるのです。
学校で喧嘩して仲間外れにされたり、先生にこっぴどく叱られたり・・・そんなとき家に帰ってきて、「だから言ったでしょ。あんたって子はどうしようもない子なんだから」と言われたらどうですか?立ち上がろうとしても、立ち上がる前に倒れてしまいます。
そんなときかけてほしい言葉は「だいじょうぶ」
子どもが困っていたら「大丈夫。あなたならきっと解決できるよ。だってお母さんの子どもなんだから」と言ってあげてください。
子育ての勘所は、お母さんが前向き、肯定的に生きているかということなのです。

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