想定する対象者
保護者の方々、教師の方々、保育士の方々、青少年健全育成に関わる方々
提供する価値・伝えたい事
変化の激しい時代を生きぬくために、子ども達に付けて置かなければいけない力と言えば『自立と共生』に限る。
自立とは「自己選択・自己決定・自己責任」が取ることができることである。
ただ、自分勝手な自立ではなく、共生の心を持ち合わせた自立でなければならない。
自立心のある子どもを育成するための家庭教育の在り方、地域の人たちの関わり方を、私の話はすべて教師生活での体験です。
ぜひ、泣いて笑って聴いてください。
内 容
・生きる力と言えば、「前向き、肯定的に生きる」ということが一つの大きな要因である。このことについて、アメリカ人と日本人との違いから、語りかけたいと思っている。
・自立と共生ある子どもを養育するには、家庭教育の何が大切になってくるのかを、小学時代・中学時代、それぞれ3例ずつ6例を掲げて泣きと笑いの
講演にしたいと思っている。
・厳しい「いじめ」に耐えながら、耐え抜いて大成した教え子の話を、クラス作りを通して、「生きる力の大切」を訴えたい。
<いじめは絶対に許さないという姿勢を貫くことが大切>
今から30年程前、小学校に赴任したころの出来事です。給食の時間になると、階段の踊り場でうずくまって泣いている男子生徒がいました。訳を聞いても言わず、ただ泣いてばかり。クラスで話し合いの場を持つことにしましたが、誰も語ろうとしません。「みんなが話さなかったら、授業はしない」と語気を荒げ、子どもたちをその日は返しました。しかし明くる日も、その明くる日も同じ。その中で一人の女の子が口火を切りました。すると堰を切ったようにみんなが話し始めました。給食が配られないのは言うまでもなく、食器が投げられたり、彼が配膳をするとバケツの中に平然と戻すというようないじめが繰り返されていたことがわかりました。理由は転校生であったこと、顔に大きなあざがあり、身なりが汚く、哀れな住まいであったことなどであり、本人にはどうすることもできない理由でいじめらていたのです。転校前の学校から殴る蹴るの暴力を受けることが日常となっていて、「いじめられても仕方がない」と本人がと言ったことに驚きました。更に驚くことに地域全体がいじめられても当たり前だという風潮であったことがわかりました。
絶対にいじめを許さないという姿勢で話し合いを重ね、子どもたちだけでなく、保護者も集め、差別に関するビデオを視聴し話し合う場を持ちました。1年経つとすっかり打ち解けて楽しい生活が送れるようになりました。
しかし彼の苦難はそれだけでは終わりませんでした・・・その後の感動の物語を講演でお話させていてただきます。
この出来事を通して、子どもも大人もいじめることが平気になっていて、本人もいじめられても仕方がないという構図が出来上がっていたことに、教師、子ども、保護者、みんなで気づくことができたことは大きな収穫でした。
業務外の講師への取次は対応しておりません。