想定する対象者
一般向け
提供する価値・伝えたい事
Before 人工知能は人類を脅かす脅威ではなく
After 人工知能はうまく共存できる存在である。人工知能で注意すべき脆弱性は「Safty」よりも「Security」である。
内 容
人間は自分に不足した能力を補うために「コンピュータ」を産み出しました。計算や記憶は、人間は必ずしも得意ではありません。これを代行させるために、ヒトはコンピュータを開発し、そして丁寧に育んできました。そんな「我が子」が、想定より早く立派に成長したのが現在の「人工知能」です。近年の躍進から、「人工知能は人間の仕事を奪う」と恐れる人がいます。こうした考えは人工知能を敵視する誤った姿勢です。現代は、イギリスの産業革命の時代に似ているといわれます。当時は蒸気機関の技術革新に伴い、多くの人が失業を恐れました。しかし、実際には失業したのではなく、新たに生まれた雇用に伴って転職しました。
おそらく、私たちの最大の失策は「ヒトらしさとは何か」を勘違いしてきたことです。ヒトならではの能力はと問われると、つい、創造、芸術、言語、直観、気遣いなどを挙げたくなります。理由は単純です。「人間らしさ」を考えるとき、これまでならばチンパンジーとの比較から推測できたからです。チンパンジーにできなくてヒトにできること。それこそがヒトらしさの本質であると考えていればよかったのです。しかし、いまや比較すべき対象はチンパンジーではなく、人工知能です。創造、芸術、言語、直観、気遣いなどは、チンパジーには難しかったかもしれませんが、人工知能にとってはそうではないかもしれません。
では、人工知能によって人々の生活はどのように変わるのでしょうか。ヒトの脳機能はどこまで人工知能で置き換えられるでしょうか。人工知能が進化したら人の権利は侵害されるでしょうか。そもそも人工知能はどのような仕組みで作動しているのでしょうか。講演会では人工知能がもたらす未来の世界について考えてみたいと思います。
根拠・関連する活動歴
1.研究成果
東大、人工知能で薬の副作用を100%的中することを見出した
https://www.nikkei.com/article/DGXLRSP434853_Q7A130C1000000/
2.著書
『できない脳は自信過剰』(朝日新聞出版)
最終章「人工知脳が活躍する時代に」P229-239
3.Media活動
脳科学者は「人工知能社会」をどう考えるか?
http://president.jp/articles/-/18408
人工知能に、人の真似をさせるのは間違っている
http://wedge.ismedia.jp/articles/-/9636
業務外の講師への取次は対応しておりません。