想定する対象者
主として保護者・教職員・社会人向け
内 容
仏の哲学者リオタールはかつて、著書「ポスト・モダンの条件」の中で「大きな物語の終焉」と述べました。近代社会特有の世界観、人間観が崩れていくという趣旨で、これからは小さな物語が無数に出てきて、わかりにくい時代になる、と指摘したのです。日本社会で言えば、良い大学、良い会社に入るといった多くの人の共通の目標が崩れるということです。
つまり、教育・仕事・老後という3ステージの一斉進行型人生から、学び直しや転職・起業など様々な移行を経験するマルチステージ型人生に私たちの人生が変化しているということが言えます。その流れで、キャリア形成についても変化が生じています。
私たちが多く経験してきた「普通教育」は、「普通」ということで何かの主義主張など価値観やリアリティーに踏むこむことは避けて、あえて現実から隔離して実施されてきました。その結果として職業人(経済人)を直接的に育てることがなかなかできなかったと言えます。
しかし、様々なフェーズやステージへの「移行(トランジション)」行われ、かつ人生100年時代と言うことで寿命も延びれば、「自立」の重要性が高まっていきます。その一側面として、自分の人生で経済的に自立することが求められます。
そこで、子育てや学校教育において、子供が経済的自立を果たすために必要なことは何か、これからの職業人として求められることに触れつつ、その概念と実践の方向性についてお話します。
業務外の講師への取次は対応しておりません。