想定する対象者
初任者~中堅社員対象
内 容
教育・仕事・老後という3ステージの一斉進行型人生から、学び直しや転職・起業など様々な移行を経験するマルチステージ型人生に私たちの人生が変化しているということが言えます。その流れで、キャリア形成についても変化が生じています。
仏の哲学者リオタールはかつて、著書「ポスト・モダンの条件」の中で「大きな物語の終焉」と述べました。近代社会特有の世界観、人間観が崩れていくという趣旨で、これからは小さな物語が無数に出てきて、わかりにくい時代になる、と指摘したのです。日本社会で言えば、良い大学、良い会社に入るといった多くの人の共通の目標が崩れるということです。
そうであるならば、仕事やキャリア形成に悩むというのは今日においては至極まっとうなことであると言えます。しかし、社会や会社、組織など見えない大きな何かに動かされている受動的なスタイルから脱し、主体的に仕事やキャリアを「創る」ことを学ぶことは、その悩みの解決に大いに役立つことと考えます。
これからはより一層、転職・進学・起業・独立など様々な移行を遂げ、同時進行的に多様な役割を担い、それに伴って、多様な人々と関わる時代になります。アイデンティティが大切な時代だと言えます。同時に、様々な社会が私たちに影響を与えます。その変化が多い人生になる中で、寿命が延びるとどんなことが起こるのでしょうか?つまるところ、人生の移行が増えることによって多くの経験をすることになり、結果として自分自身のオリジナルな人生により一層変容を遂げていくということです。こうなると、結果として中身がどうかという点が自分に問われてきます。人生にも、キャリア形成にも、仕事にも主体性が必要になります。
本講演は人生100年時代におけるキャリア形成の羅針盤を提示し、社会の今後についての考察とキャリア形成の方向性を提示します。
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