探偵の観察力
~詐欺に遭わない為には~

久保田久幸
くぼたひさゆき

久保田久幸
くぼたひさゆき

元議会議員 ガルエージェンシー探偵学校 代表 総合探偵社ガルエージェンシー静岡・静岡北 代表
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想定する対象者

老若男女を問わず、市民一般
経営者
詐欺事件の殆どは立件立証が困難で、警察でも簡単には事件として引き受けてくれないのが現実です。
詐欺は、事件に遭ってしまったら泣き寝入りなのです。

提供する価値・伝えたい事

詐欺罪とは、人を欺いて財物を交付させたり、財産上不法の利益を得る(例えば無賃宿泊をする、無賃乗車するなど、本来有償で受ける待遇やサービスを不法に受けること)こと、または他人にこれを得させることにより成立する犯罪のことをいいます。
「知能犯」の一つで、知能犯には詐欺以外に、横領、偽造、汚職、あっせん利得処罰法、背任などがあります。
日本では刑法に規定されており(246条1項、2項)、未遂も罰せられます(250条)。10年以下の懲役に処せられます。

詐欺の認知件数は、平成7年から平成14年まで4万件台で推移していましたが、平成15年以降急激に増加し、平成16年、17年には8万件を越えました。
平成18年から減少し、平成20年は、64,427件と、前年同時期に比べ3,360件減少しています。
平成21年から本年では、景気低迷の中、手を変え品を変え巧妙な詐欺が増えています。

「振り込め詐欺」被害総額は、平成20年度275億9,438万と非常に高い金額となっています。
平成21年から本年では、啓蒙活動効果にて被害は減少にていますが、未だに被害は少ないとは言えません。

誰でも、被害に遭う可能性があるのです。
詐欺撲滅は、日々の啓蒙活動と詐欺に遭わない為の洞察力を身に付けることをお勧めします。

内 容

観察力とは、【現像を注意深く客観的に見つめる能力】
『人を見かけで判断してはいけない』という言葉をよく耳にしますが、この言葉を裏返せば“人は見かけで判断しやすい”という事です。
「メラビアンの法則」によると、『メラビアンの法則(心理学者アルバート・メラビアン)』話し手が聞き手に与える印象が、どのような要素で形成されているかを測定したものです。

●結果
見た目・しぐさ・表情・・・・・・・55%
声の質・大きさ・テンポ・・・・・38%
話す言葉の内容・・・・・・・・・・7%

つまり嘘っぽい話でも、雄弁に話されると本当のように聞こえたり、本当の話でもボソボソと話されると嘘っぽく聞こえるのはその為です。


●観察の鉄則七つのポイント!!
1、名刺を出されたらよく観察する。
2、相手の服装・態度・しぐさを観察する。
3、挨拶を通して相手の目的を聞く。
4、目的以外の話に注意を傾ける。
5、おいしい話には警戒をする。
6、用件が終わったら話をさっさと切り上げる。
7、別れた後に細かく内容を回想する。

これは、我々が依頼者と面談する時だけではなく、調査を行う際においても気をつけているポイントです。

聞き込み調査や潜入調査を行う際、相手から“怪しい”と思われてはいけませんので、観察されることを意識して表情や髪型・服装・言動等、瞬時に対応していかなければなりません。また、表情やしぐさもしかりです。

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