災害時に高齢者・障がい者等を守るために
~平時も災害時も安全安心な地域社会を目指して~

鍵屋 一
かぎやはじめ

防災・防犯

鍵屋 一
かぎやはじめ

跡見学園女子大学 教授 内閣府「被災者支援の在り方検討会座長」 一般社団法人 福祉防災コミュニティ協会代表理事
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提供する価値・伝えたい事

秋田県男鹿半島で行われる「ナマハゲ」行事。
実はこのナマハゲは、「究極のコミュニティ防災」の姿とも言われています。

行事の前にはあらかじめ「ナマハゲ台帳」というメモを作って、「どこに体の弱いお年寄りがいるか、障害のある人がいるか」など各世帯の状況を把握しています。また行事の舞台となる「神社~参道」は皆で掃き清められますが、これは「避難場所~避難ルート」を整備する事になります。
地域の住民、全員が安全に避難できるように「防災の教訓」を残した伝統行事なのです。

内 容

■命を守る防災のコツ = 「早く逃げる」
 では、自分だけでは逃げられない人は?

約100年前の関東大震災の頃と比較すると、
  1923年の平均寿命 男41歳、女43歳
⇒ 2023年の平均寿命 男81歳、女87歳
健常者の基準ではなく、高齢者・要支援者などを想定して防災を考え備える必要があります。

■正常化の偏見 「自分は大丈夫!」
人間の特性に、「自分にとって都合の悪い情報を無視したり、過小評価したりする」事があります。
この正常化の偏見を捨てて、「災害は自分にも誰にでも起こりうること」と認識し、普段から話し合い、備えをする事が大切です。

■これからの防災 : 決め手は 「ご近所力」!
「損失を減らす」防災から、安全安心の「価値向上」の防災へ。
日常から人間関係・近所関係を良好にした安全安心の地域づくりを進める事で、災害や危機にも強くなります。

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