ひとり語り「橋のない川」
平等への熱き思い

向田敬子
むこうだたかこ

演芸・演劇

向田敬子
むこうだたかこ

舞台女優
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提供する価値・伝えたい事

「橋のない川」(住井すゑ著)第一部の初演は1993年秋でした。
初演から2年後、住井すゑ先生ご本人から「眼で読むより、耳で聞く方が何倍も感動が伝わるんですよ。どうぞ頑張ってください。」と言葉を頂きました。
その有難い言葉に励まされ、2002年の『住井すゑ生誕100年』の年に、第七部を語り終えました。
“人間は人間としてみな平等であり、平等に生きる権利があるということを、日本中の人にわかってもらう、そんなはたらきをする”との決意で著された「橋のない川」を、生涯をかけて演じ続けることが私の使命だと思っています。

内 容

◎下記の第1部〜第7部の口演時間は、各部110分です。
◎2時間(休憩あり)の上演が基本です。
◎下記の第1部〜第7部までのなかから構成を致します。

<あらすじ>
■第1部
1909(明治42年)、大和盆地の小村小森。日露戦争で父を失った誠太郎と孝二は、貧しい暮らしながら温かな祖母と母に守られて尋常小学校に通うが、故なき差別に苦しめられる。しかしなお愛を失わず、光を掲げて真摯に生きていこうとする。
■第2部
1914(大正3)年、誠太郎は米屋に奉公し、兄の孝二は高等小学校に在学。誠太郎が、兄に代わって祖母や母を助ける。
■第3部
1914(大正3)年、大阪でも米騒動が起きる。東京の美術学校に在学していた秀坊んは、差別に耐えきれず帰省する。騒がしい時代の波の中で誠太郎は入隊する。
■第4部
1917(大正8)年、18歳に成長した孝二は、祖母、母と共に農作業に励みつつ、草鞋職人としても働いていた。大正10年、無事に満期除隊した誠太郎は、望まれて大阪の米屋の入り婿となる。
秀坊ん(秀昭)は、平等会創立大会で被差別部落の現状を訴え、全国水平社創立大会への参加を呼びかける。
■第5部
1921(大正10)年、全国水平社結成。故なき差別に泣かされてきた人々は、これを拠点に力強く立ち上がる。
しかし因習・偏見・抑圧の中で、結成の中心に立った青年7名が収監される。
■第6部
1923年、関東大震災に遭い、小森出身の人々を様々な嵐の渦に巻き込んでいく。
■第7部
全国水平社の発展に伴い、24年には小森で少年少女水平社や小森婦人水平社が結成される。人々に意識は人間開放の旗の下に沸き返っていく。

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